さくらちゃんの生活の中で
ゴルフがいちばん大事というわけではありません。
彼女は何を優先させるべきか、
物事のバランスをどうとるかを心得ています。
かつてさくらちゃんが
嵐の中で全コースを回ったという事実はありません。
彼女が17ホール回ったところで、
ゴルフ場がクローズになってしまっただけなのです。
ゴルファーは誰でも、パーフェクト・ラウンドを
夢見ています。
ティーグラウンドから
フェアウェイの真ん中に飛ばし、
グリーンをねらって正確に打ち、
パットはカップの中心へ......
こんなシンプルで謙虚なものです。
自分の年齢だけ打つことを、
究極の目標にしている人もいます。
さくらちゃんが24を打つのはたやすいことです。
問題は、最初の数ホールでその目的が
達成できてしまうことなのです。
ゴルフの名手といわれる人は、いかなる場合にも、
各種のショットで対応できます。
例えば、フェード、ドロー、パンチ・ショット、
ランニング・アプローチ、というように。
さくらちゃんも多彩なショット......例えば
チョロ、テンプラ、ドスライス、
ドフックなどを繰り出します。
彼女の持つ最高のショットは、
仲間命名の"まぼろしの一撃"です。
以前、ゴルフにハンディキャップ・システムが
導入されました。
これはゴルフの腕前に差がある人同士でも
一緒に競えるように考えられたものです。
プレー最後の20ラウンドのうち
成績のよい10ラウンドをとり、
その人のハンディを計算するのです。
さくらちゃんにとって、
このシステムは大きな欠点があります。
彼女は数える価値のある10ラウンドを
回ったことがないのです!?